オーダーをいただくときに思うこと
ハンドメイドを生業としています。
最近認知度が上がってきました。
知人からお仕事の話をいただきました。
既製品のバッグが壊れてしまったので・・・とイラストを描いて
これとおなじようなものを・・・とのお話。
オーダーをされるとき、
その「これ」にどれだけの思い入れがありますか?
何もないなら欲しいもの探して買った方が早いです、安いです。
オーダーをくれた方はそんなに思い入れがないようでしたので
「市販品で用途に足りるものを探して買った方が早くて安いです」と率直に伝えました。
ものはワンショルダーのファスナーつきボディーバッグ。
生地は帆布指定。
前面にポケットを一つ。
昨今、金具物は大量生産の大手には勝てません。
普段使わないもの、作らないものは金具在庫がないので取り寄せになる。
当然金具単価も上がります。
いつも作っているものからのカスタマイズは微調整のみですが
作っていないものは型紙からの製作になります。
オーダーの流れはこんな感じ。
型紙を起こす
↓
サンプルを縫う
↓
微調整する
↓
納まりなどを確認する。
↓
サンプルを縫う・・・(微調整はいい感じになるまで繰り返す)
↓
お客様に確認をとる
↓
オーダー品を縫う
↓
確認ののち納品
という工程をたどります。
1個しかいらないもので複雑なものほど御仕立て価格は当然上がります。
それがオーダーというものだと思うんです。
それでも気にいったものが欲しいという方は自分の気に入るオーダー先を探して注文したらいいと思うんだけど、
ハンドメイド作家に頼むと安くていいよね~ぐらいの感覚で頼むとお互い気持がすれ違ってよくない結果を生むんじゃないかな?
ハンドメイドが認知されて、安易なオーダーが増えた気がします。
・・・ちなみに私、かばん屋さんじゃないんです。
一度安易に受けたかばんのオーダーからの派生・・・
安易ってよくないね、やっぱり。